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足寄町出身の野津司さんが教授に就任しました

5月24日
 旭川医科大学に医師として勤務する足寄町出身の野津司さん(55歳)が同大学教育センター教授兼地域医療教育学講座教授に就任しました。
 野津教授は本町で生まれ育ち、帯広市の高校に進学。子どもの頃から「病院事務長だった父が医師の確保に大変苦労している姿を見ていたので、地域医療に貢献したいと思っていた」と地域が抱える医療の問題について考え、旭川医科大学に進学し医師を志しました。大学・大学院を卒業した後、釧路市や斜里町の病院で勤務したほかアメリカで研究を行うなど地域医療に貢献するため尽力されました。同大学で勤務する傍ら、現在も故郷である本町の国民健康保険病院に月1回訪れ外来診療などに携わっています。
 今回、同大学地域医療教育学講座准教授を経て5月1日から教授に就任した野津教授は「教育全般にかかわる立場になったので、一人でも多くの地域医療に貢献できる優れた人材を育成する教育システムをつくっていきたい」と今後の抱負について語るとともに「消化器内科が一番患者が多く、地域で活躍できる。地域には浅く幅広くではなく、専門性を持ちながら幅広く診られる内科医が必要」「地域、地方の基幹病院、大学病院と、どこでも活躍できる医師の育成が必要。地域の医師のみを増やしてもうまくいかない」と地域に求められている医師像についても話されました。
 地域医療に貢献したいという子どもの頃に描いた夢を実現し、さらには地域医療に貢献できる医師を育成する立場となった野津教授は「今はインターネットがある時代。(勉強に)お金をかけなくても、どこにいても地方にいても大きなハンデにならない。逆に都会に住んでいなくても、都会と同じような環境で勉強することができる。ぜひ、夢や目標をもって勉強してほしい。そして足寄から地域に貢献できる人になれるよう、頑張ってほしい」と本町の子どもたちの未来を願っていました。

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