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ラワンブキが巨大化する原因を解明

 九州大学農学部付属演習林北海道演習林の智和(ちわ)正明准教授らの研究グループは、町内で自生するラワンブキについて、上流の河川から流出する水に含まれる豊富な栄養分によって巨大化することを明らかにしたと発表しました。
 研究グループは平成27年8月に調査を開始し、自生地がある螺湾川と茂足寄川、近隣河川の足寄川と利別川の計17地点で河川水を採取し、水質を分析。窒素やリンのほか、カリウム、マグネシウムといったミネラル成分が全国200以上の1級河川と比べ、10倍程度高いことがわかりました。さらに、これらの栄養分が豊富にあるとラワンブキの成長が促進されることを野外実験や施肥実験で確認しました。
 智和准教授は「河川の水質が植物の生長に影響を与える事例は全国的に初めての発見。長年不明だったラワンブキの巨大化の解明の一歩」と話しました。
 説明を受けた渡辺俊一町長は「自然の恵みがラワンブキの巨大化の原因ということがわかり、自然由来のミネラル成分を豊富に含んだラワンブキの特産品としての魅力や価値が高まるのではないか。今後は、台風被害などの影響で減少している自生ラワンブキの回復に力を入れたい」と語りました。
 研究成果はイギリスの科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載されています。
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研究をまとめた智和准教授(左)と北海道演習林長の内海泰弘准教授
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高さ2~3メートルに成長する自生ラワンブキ




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