対象となる方へ帯状疱疹予防接種の費用を一部助成します。予防接種法に基づかない任意接種となりますので、かかりつけ医等にご相談の上、予防接種による効果や副反応等を十分にご理解いただき、接種の判断をしてください。
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、子どもの時に感染する水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。治った後もこのウイルスは神経節に潜んでいるため、ストレスや過労、病気、加齢など免疫力が低下した際に、再び活性化して帯状疱疹を発症します。日本では80歳までに約3人に1人が発症すると言われており、皮膚症状が治った後も、50歳以上の約2割の方に帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれる長い痛みが続くことがあります。予防接種は帯状疱疹を完全に防ぐものではありませんが、ワクチンを接種して免疫力を高めることで発症率低下や重症化予防が期待できます。
助成対象
足寄町に住民票があり、接種日に満50歳以上の方
助成開始日
令和6年7月1日以降から助成対象となります。
※開始日以前の接種は助成の対象になりません。
ワクチンの種類・費用について
帯状疱疹ワクチンは2種類あり、接種方法や回数等に違いがあります。助成制度の利用はいずれかのワクチンで生涯1回限りとなりますので、ご注意ください。詳しくは下の表にて確認してください。
生ワクチン(ビケン) | 不活化ワクチン(シングリックス) | |
接種回数 | 1回 | 2回※2回目は1回目の接種から原則2ヵ月後、遅くとも6ヵ月後までに接種 |
接種方法 | 皮下注射 | 筋肉内注射 |
有効性 | 50~59歳 69.8% 60~69歳 64% 70~79歳 41% 80歳以上 18% | 50~59歳 96.6% 60~69歳 97.4% 70~79歳 91.3% 80歳以上 91.4% |
予防効果 | 5~7年程度 | 10年以上(11年以降は延長試験を実施中) |
副反応 | ◎頻度10%以上の副反応 発赤(44.0%)、搔痒感(27.4%)、熱感(18.5%)、腫脹(17.0%)、疼痛(14.7%)、硬結(13.5%)
◎重大な副反応(いずれも頻度不明) アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎
| ◎頻度10%以上の副反応 疼痛(79.1%)、発赤(37.4%)、腫脹(24.2%)、筋肉痛(36.9%)、疲労(34.6%)、頭痛(28.3%)、悪寒(21.4%)、発熱(16.7%)、胃腸症状(12.0%) ◎重大な副反応(いずれも頻度不明) ショック・アナフィラキシー |
助成額 | 3,795円※接種費用7,590円のうち半額を助成 | 10,000円×2回※接種費用20,000円のうち10,000円を助成 |
個人負担 | 3,795円 | 10,000円×2回 |
接種場所
・足寄町国民健康保険病院 ☎0156-25-2155(生ワクチン・不活化ワクチンいずれか選択可能)
・ホームケアクリニックあづま ☎0156-25-5050(生ワクチン・不活化ワクチンいずれか選択可能)
※長期入院・かかりつけ医等やむを得ない場合のみ町外医療機関での接種が可能です(一旦全額を支払った後に申請による助成となります)。
予約開始日
令和6年6月24日(月)から各医療機関にて受付を開始します。
接種の流れ
(1)予約・・・町内医療機関に接種日時の予約をします。
(2)予防接種の実施・・・予約した日時に医療機関へ行き、予診票への記入、本人確認を行った後、接種をします。※身分証明書(免許証やマイナンバーカード等)、保険証、お薬手帳を持参してください。
(3)自己負担額の支払い・・・接種後、医療機関窓口にて、生ワクチンは3,795円、不活化ワクチンは10,000円(×2回)をお支払いください。
※町外医療機関で接種を希望する場合は、接種する前に福祉課に連絡をお願いします。助成該当となる場合、予診票および接種済証をお渡しします。接種後に領収書と印鑑、通帳(口座がわかるもの)をお持ちの上、福祉課窓口で払い戻しの手続きをしてください(接種費用は医療機関によって異なります)。ただし、町内医療機関で接種した場合の助成額を上限とします。
よくあるご質問
Q:帯状疱疹に2度かかる(再発する)ことはありますか?
A:帯状疱疹は1度だけでなく、2度、3度とかかる場合があります。再発する割合は数%といわれています。
Q:帯状疱疹にかかったことがありますが、ワクチン接種は接種できますか?
A:症状が落ち着いたら接種可能です。必ずかかりつけ医等にご相談ください。
Q:以前に生ワクチンを接種したことがありますが、不活化ワクチンを接種してもいいですか?
A:生ワクチン接種後に不活化ワクチン接種が可能となる期間等について、今のところデータがありません。この場合の接種については、かかりつけ医等にご相談ください。相談したうえで接種する場合は、助成の対象となります。
Q:過去に生ワクチンを接種したことがありますが、再度、生ワクチンを接種してもいいですか?
A:今のところでは1回の接種とされています(不活化ワクチンも同様に2回で1セットを1回限りです)。
Q:過去に生ワクチン(不活化ワクチン)を接種したのか記憶が曖昧です。
A:お手数ですが、心当たりのある医療機関にお問い合わせください(個人情報のため、役場でお調べできません)。
※生ワクチンは平成28年、不活化ワクチンは令和2年に認可されています。
健康被害救済制度
帯状疱疹ワクチンの予防接種は任意接種です。万が一、予防接種により入院治療が必要となった場合、また障害が残るなど健康被害が生じた場合は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構の「医薬品副作用被害救済制度」による医療費等の給付が受けられる場合があります。