足寄町の東に位置する螺湾地区には、「日本一大きなフキ」として全国的にも有名な「螺湾ブキ」が自生しています。世界には約20種ほどフキの仲間がありますが、日本で育っているのは、フキとアキタブキ(オオブキ)のみ。普通、食用として利用されるワセブキやミズブキは前者のフキ、足寄町螺湾地区で育つ大きな螺湾ブキは、後者のアキタブキと同じものとみられていますが、この螺湾地区の沢沿いに群生するフキは、草丈2~3m、茎の直径が10cmにもなり(かつては草丈4m、葉の最大径が2mにも達していました)、アキタブキよりもずっと大型のものばかりなので、もしかしたら別のものなのかもしれません。砂質の土壌と豊富な螺湾川の水資源、周辺の樹林によって、これほど大きく育つと考えられています。
「ラワンぶき」の名称は、足寄町農業協同組合が知的所有権(商標)を取得し、ポスターやパンフレットでPRし、本町の地域特産物として育ててきたのもであり、近年はテレビや新聞などで全国・全道に紹介されるようになりました。登録商標されている「ラワンぶきの種苗等」を他市町村に持ち出すことは、商標がそのまま品種名や俗称であるかのように一般名称化され、識別性が保てなくなる恐れがあることから、町及び農協、あしょろ観光協会など関係機関との申し合わせで「種苗等の町外持ち出し禁止」の措置をとっております。
螺湾ブキ自生地について
上螺湾にあります鑑賞用の螺湾ブキ自生地は平成28年の台風により螺湾川が荒れ、甚大な被害を受けました。現在周辺環境に配慮しながら復旧・整備を続けております。2m以上の螺湾ブキが安定して生育する状態となるために圃場内へは立入禁止としておりました。復旧作業が進み、一定の大きさまで成長するようになったことから、令和3年より圃場内の開放を再開しております。
ラワンぶき鑑賞圃場
足寄町市街地から車で約15分
足寄町市街地から国道241号線を阿寒湖畔方面に15分ほど進むと、左手にらわん蕗の里の建物が見えてきます。そして敷地内にラワンぶき鑑賞圃場の黄色い看板があります。らわん蕗の里の駐車場を利用してラワンぶきの鑑賞をすることができます。
見頃
6~7月 ※7~8月になると虫による穴や枯れ始めるラワンぶきが出てきます
購入
ラワンぶきは6月に収穫します。
令和5年はラワンぶき狩りを6月25日(日)8:30~12:00に実施する予定です。詳しくはJAあしょろ農産部施設課(電話0156-25-5178)までお問合せください。
また、同日に足寄ふるさとラワンぶきまつりを開催いたします。詳しくはこちらをご覧ください。(6月に情報更新いたします)
料理
ラワンぶきはアクが少なく、ミネラルが豊富で食物繊維も多く含まれています。肉厚で瑞々しく、一般的な山ぶきと繊維の本数は変わらないことから非常に食べやすいです。特に収穫時期にしか食べられない生のラワンぶきは、さわやかな山の風味と心地いいシャキシャキした食感を味わうことができます。
生ラワンぶき:天ぷら、塩漬けにして保存 など
水煮・塩漬け:おでん、みそ汁、サラダ、煮物、きんぴら、カレー、肉詰め、炒め物、漬物、肉詰めのフライ、グラタン、炊き込みご飯、など様々
※塩漬けは一晩流水にさらして塩抜きしてください。
食事
町内ではラワンぶきを食べられる飲食店があります。
※時期や年により取扱いが異なることから詳しくはあしょろ観光協会(0156-25-6131)にお問い合わせください。
ラワンぶき料理がある飲食店情報についてはこちらをご覧ください。