メアカンキンバイ
メアカンキンバイは雌阿寒岳の日当たりの良い傾斜に生育し、7月頃に開花時期を迎える珍しい高山植物です。この植物は雌阿寒岳で初めて発見されましたが、阿寒の他、知床、大雪山などでも生育しています。キンバイという名前は「金色の梅」という意味があり、梅の花に似た黄色の花がその由来です。北海道の固有種で、絶滅危惧2類(VU)となっています。
メアカンフスマ
メアカンフスマは、雌阿寒岳と北海道東部の知床半島に生育する多年生植物です。6~7月に花が咲くと、小さな白い花が地面を覆い、蝶などの虫が集まってきます。特に雌阿寒岳と阿寒富士の間の高山草原に多く生育しています。準絶滅危惧種となっています。
イワギキョウ
繊細なベルの形をした紫色の花を持つイワギキョウは主に本州中部および北部、北海道北部の島々にある高山帯の砂礫層に生育しています。開花時期は6月から8月です。
ガンコウラン
ガンコウランは一般的にはヨーロッパや北米の荒野で育ちますが、日本では北海道東部から北部沿岸の高山帯に生育しています。真っ黒な実を実らせるのが特徴です。ガンコウランは食べることができますが、その味は非常に苦く、通常はジャムやジュースに使用されます。北海道の先住民であるアイヌの人々はガンコウランの果汁を染料や料理、薬用として使っていました。
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ハクサンシャクナゲ
ハクサンシャクナゲはツツジ科の仲間で、本州北部から北海道にかけて生育しています。開花時期は6月中旬から7月中旬で、白い枝に5〜15つの大きな花弁を持つ花が集まって咲きます。阿寒摩周国立公園のオンネトー付近で見ることができます。
イソツツジ
イソツツジはツツジ科の耐寒性のある種類で、本州の北部と中部、北海道と北部の島々に目にすることができる植物です。通常、ゴツゴツとした岩の斜面や湿地帯などに生育し、火山ガスが蔓延し、他の植物には耐えられない場所にも分布しています。6月〜7月にかけて白い花を咲かせます。日本北部の先住民であるアイヌ人は、イソツツジの葉っぱをお茶やタバコに使っていました。
ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナはミズキ科の仲間で、開花時期は6月〜7月ごろです。4つの花弁を持つ1輪の花の周りを緑の葉が囲っていることが特徴的です。秋には葉っぱが紅葉します。先住民のアイヌの人々はゴゼンタチバナを食べていたことが確認されており、地域によっては腹痛を緩和させるために実をスープに入れていました。
ヒグマ
北米では「グリズリー」とも呼ばれている巨大な熊であるヒグマは、日本で唯一北海道にのみ生息しています。春から冬の初めまでは活発に活動し、冬場は巣穴や洞窟で冬眠します。鮭を取るヒグマの姿を想像する人が多いと思いますが、実際は雑食種で、葉っぱや果物などの植物を好んで食べるます。また、北海道に生息するヒグマは先住民であるアイヌの人々から崇拝されています。
エゾシマリス
エゾシマリスは、谷や高山地帯など幅広い地域に生息しています。冬になると木のくぼみや地面の中で冬眠します。主な食べ物は虫や甲殻類、鳥の卵などです。先住民であるアイヌの人々は「背中に線があるもの」という意味でカセクルクルと呼んでいました。
エゾリス
エゾリスは、北海道の低地に生息する最も一般的なリスです。このリスは冬眠しないので、一年を通して目にすることができます。季節に応じて毛皮の色が変わります。夏は赤みがかったオレンジ色で、冬になるとグレーや明るい茶色に変化し、顎の下とお腹には白い斑点ができます。
エゾクロテン
エゾクロテンはイタチ科の仲間です。クロテンの活動時間は夕方から夜にかけてですが、警戒心が非常に強いため、目にすることは難しいでしょう。周囲に危険がないか観察するために後ろ足でおすわりする姿が目撃されることもあります。かつては北海道全域に生息していましたが、毛皮猟の影響によりその数が大幅に少なくなり、今では準絶滅危惧種となっています。
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